お久しぶりです。島犬です。
今月(9月)に医学部CBTを受けました。
医学部のCBTは、医学部の学生が初めて受けることになる公的な試験になると思います。
CBTについて気になっている医学生は多いと思うのですが、CBTを紹介する多くのブログは、「90%を達成する方法」方法とか意識高い系の人のものが多く、医学部に在学するボリューム層の人にとってあんまり参考にならないのかな〜と思います。
また、医学部の国試予備校も模試を開催したり、大変な試験なのかな?とか大丈夫なのかな?とか実際にどうなのか?不安になってくることもあると思うので、僕がCBTを受けて感想を書き残しておこうと思います。
☆僕の属性
・臨床の授業が始まってからの再試は前期と後期に一つずつ。(そもそも再試にはかからない人の方が多いので良くはない)
・多分成績は下の上くらい。
☆実際の勉強内容
前提として僕は3年生になる時にビデオ講座のmedu4を取り始めました。(周りにはQassistを使っている人が多かったです。サンプル動画を何本か見ましたがノートは違えど、扱っている内容は大きく変わらない気がします。)
ビデオ講座は大学の定期試験の対策も兼ねて内科外科の講座だけを定期試験までに見ていました。(問題は解かずにノートを完成させた程度。マイナー科や公衆衛生、産婦人科、小児科は大学の講義期間と試験までの時間の兼ね合いから見られませんでした。)
CBTは9月の中頃にあったのですが、大学の臨床医学の講義と試験が8月の初旬まで続いていたので、CBTに合わせた対策の時間はそれまで取れませんでした。
実質的にCBTだけに焦点を当てた対策は1ヶ月半しか取れなかったです。
さらに、8月の終わりにずっと準備していた個人的に受けたい資格試験があったので、CBTの対策もその資格試験と並行してやっていくことになりました。
時間がなかったので、クエバンをvol.1からvol.5まで全部解いて定着させる時間はないと思い、CBTの出題頻度が高いvol.2とvol.3を中心に演習して、時間があれば基礎医学が掲載されているvol.1も解くと決めました。
特にコアカリの出題分野の85%を占めるvol.2、vol.3の分野は多選択肢や4連問を解くための前提条件にもなるので最優先です。
vol.4に掲載されている多選択肢や4連問などのCBT独自の形式も、結局これらを解くに当たってvol.2やvol.3の知識がしっかり定着してないと解くことが難しいです。
僕はまずvol.2とvol.3を定着させることが先決だし合格にあたって効率的だと思ったので、多選択肢や4連問の対策については、模試などで形式を確認するだけにとどめ敢えてvol.4には手をつけませんでした。*1
当初はCBTを受験する人おそらく全員が購入することになるであろう大学の生協で買ったQBonlineがあったので、出題頻度が高いvol.2から解き始めることにしました。
vol.2をQBonlineで1週といてみたのですが、僕の実感として解いた問題の答えは覚えていて同じ問題は解けると思うけど、他の問題に応用できる気はしませんでした。
online版はスマホでぽちぽちと隙間時間にゲーム感覚で演習できる一方、僕はその手軽さゆえに解説を読み飛ばしてしまっていたんですね。
online版を一通り使ってみて僕は紙媒体のQBを使いたくなりました。
現在、QBCBTの書籍版は絶版となっており、online版だけの発売になっているのですが、紙媒体で勉強したい人はAmazonやメルカリなどで書籍版のクエバンを中古で購入できます。
また、紙媒体で勉強したい人のもう一つの選択肢としてTECOMから出ている、こあかりを使う手もあるかもしれません。
僕はAmazonで紙媒体のクエバンvol.2とvol.3を購入して使用しました。
模試は本番1週間前にQBCBTonlineを買った時に付属していたMEDIC MEDIA模試を受けました。
模試の結果は下に貼り付けます。
模試はMECやTECOMなどいろいろ案内が来ると思いますが、CBTに関してはMEDIC MEDIAのものだけで十分だと思います。復習もそれなりに時間がかかると思います。
また、クエバンを解いているのであれば方向は間違ってないので時間がなければ模試は受けなくても問題はないと思います。
結局試験本番までに
vol.2とvol.3を3周目の途中まで
vol.1を2周
解きました。
この際、ただ問題の正解を選べるだけでなくて、正解以外の選択肢の誤りの根拠もできるだけ説明できるように解説を中心に読み込みました。
クエバンは解説がやっぱり秀逸で、解説を含めてCBTで出題される事項や疾患を網羅できるように設計されているので、ただ問題を解くことよりも解説を読み込むことを大事にした方がいいです。
ビデオ講座や病気が見えるなどのインプット教材に一切手をつけずにクエバンを解くだけで(本番ではQBと同じ問題は出ないはずなのに)合格する人がたくさんいるのはそう言う仕組みです。
☆紙媒体のQBCBT
個人的には解説が紙媒体の方が疾患の項目別のまとめの図などが充実していて使いやすかったです。*2
ただし、QBonlineで勉強している人が大多数なので、QBonlineで十分って人は全然そっちで大丈夫です。
☆結果
結果はIRT499でちょうど平均(実際は平均より少し下)くらいでした。*3
時間も十分に取れなかったし合格すればOKと考えていたので個人的には十分でした。
結論として、合格するだけならvol.1〜vol.3までをしっかりと解説を含めて定着させられれば、大丈夫だと思います。
何よりvol.1〜3の定着が最優先で、その上でvol.4、vol.5やCBT向けのビデオ講座まで着手できれば高得点が狙えるのではないかと思います。*4
本当は真ん中より上で合格すればいいな〜と思っていましたが、医学生はみんなよく勉強しているだけあって簡単には上位の成績はとれないですね。
☆実感
本番は得点が実感より10%くらい上がるとか言われたりしてますけど、僕の場合、そんなに上がった実感はありません。だからあまり期待しすぎない方がいいかもしれません。
最後に、僕は約1ヶ月半の対策期間でしかも他の資格試験との片手間で割と余裕を持って合格できましたが、それは多分、臨床講義の試験前にビデオ講座(medu4)の内科外科を見ていたことが比較的短時間の対策でなんとかなった一番の要因だったなと思います。
ビデオ講座を見ていなかったらクエバンで出会う疾患がほぼ初見だったはずなので、手間取って倍くらいの時間(3ヶ月くらい)がかかったと思います。
逆に3ヶ月くらいの時間をかければ、今までビデオ講座を見たりしてなくても直前まで慌てることなく、腰を据えてQBvol.1〜3に取り組むことができるので余裕を持ってCBTに向けた対策ができると思います。
☆まとめ☆
・受かるだけならクエバンvol.1〜3をやりこむ。
・CBTに関してはビデオ講座は必須ではないがあった方がクエバンへの導入が早い。
・模試は必須ではない。
・紙媒体がいい人は紙媒体で対策してもOK。