こんにちは。シマイヌといいます。
日常ネタの記事より受験ネタの記事の方が閲覧が多いので、今日も受験ネタということで書いていこうと思います笑
今回は僕が結構前に受験した、東大受験の時の話をしたいと思います。
記事の前に最初に申し上げておくと僕は結果的に東大に落ちています。*1
東大に落ちているのにあんまり話すのもあれですが、唯一そこそこ上手く行ったと思われる科目である地理について話したいと思います。
東大型の模試でも数学などは、ほとんど壊滅的*2でしたが、地理はまだマシな点数を取っていた気がしますし、
東大落ちた後、東大新聞とかネット記事を読んでいても地理は合格者平均点でも40点前後らしいんで、地理に関しては合格者の中でも取れていた方だったと思っています。
また、この記事を読むにあたってはどれくらいの勉強量で何点くらい取れたのかという視点で読んでいただけると幸いです。
そもそもですが、東大文系は地理歴史の日本史、世界史、地理の3科目から2科目選択します。
僕が東大受験で地歴の中で地理を選んだ理由ですが、最初に日本史を1科目目の科目として決めていて2科目とも歴史科目を選ぶのもちょっとなと思ったのと、世界史より地理の方が面白そう、興味が持てそうって思ったのが理由でした。
当時は地理の資料集とか見てワクワクしてましたからね笑
なので、高校では世界史の授業を受けていたんですがあえて地理で受験することにしました。
結果的に科目選択はそれでよかったのかなと思います。
もちろん地理も東大二次試験レベルまでやれば、他の歴史科目と負担は変わらないですし、むしろ点数の安定性の点においては世界史の方が高い気がします。
(実際、模試でも東大形式では結構点数のブレがありました。)
結局個々人が興味を持てそうな科目を選ぶのが一番いいのかなと思います。
それでは、使った参考書を紹介します。
・瀬川センター地理B講義の実況中継(語学春秋社)
地理で最初に使った参考書。
いきなり二次試験の対策を始める前にセンター試験対策で基礎を固めるのがいいと思います。
センター試験や共通テストの対策は知識的に二次試験の基盤になるので、本格的な二次試験対策に入る前にできれば7〜8割くらい取れるようにしておくことをおすすめします。*3
同じ筆者の類書で黄色い表紙の"面白いほど"がありますが、実況中継の方が収録問題が多く実践的だと思います。あとはレイアウトの好みですね。(こっちは二色、黄色本はカラー)
また実況中継はセンター試験の過去問の例題を解きながら地理の分野を解説していくスタイルです。
実況中継の方がレイアウトが好みで、問題を解きながらの方が内容が入ってくるような気がしたのでこれを使いました。
僕は地図帳見ながら2〜3周したら当時のセンター試験の過去問で7〜8割くらい取れるようになりました。
・地理B必修整理ノート(文英堂)
センター試験や共通テストでは地理の用語自体を問われることはほとんどないですが、論述式では効果的に地理の用語を使ってメリハリの効いた記述をすることが不可欠だと思います。
基本的な地理用語を覚えてないと、答案が具体的な事象の名称の欠いた非常に抽象的なものになりがちだからです。
論述で伸び悩んでる人はここから見直すといいかもです。
教科書レベルの基本的な用語しか載ってないですが、国公立形式ではマニアックな地名や用語はほとんど問われないので、これくらいで十分だと思います。
・実力をつける地理100題(Z会)
この問題集を解けるようにすれば東大の過去問を解いていけるだけの学力がつくと思います。
私大形式の選択問題から国公立形式の論述式まで入っていて、採点基準まで記載されているので東大対策にぴったりだと思います。
体感でここまでやれば、東大地理でも最低限の点数が取れると思います。
*4類書に標準問題精講 地理(旺文社)があります。
・地理B論述問題が面白いほど解ける本(KADOKAWA)
論述問題に特化した問題集。この文字数なら何個の要素を書く、指定語句の使い方というように対策が具体的でいいです。採点基準もついていて独学にも向いています。
論述問題を解くための型が身につくので、地理で勝負したい人(40点以上)はおすすめです。
・納得ができる地理論述(河合出版)
そもそも、科目としての地理って出題される論点が膨大でジャンルが幅広いです。
それでも頻出の鉄板テーマというものがあります。
論述の型が身に付いたら過去問や模試の過去問などを使ってどんどん頻出の出題論点やテーマをストックしていくのがいいです。
論述問題を解いていく中で、今後論述で使えそうなテーマやフレーズを文章ごと覚えていって、その知識を次の問題に活かす(→以下ループ)という感じです。
この問題集は問われるテーマが分野ごとにまとまっていて問題数が非常に豊富なので使いました。
収録問題は、筑波大学や慶應商の大論述(400字)から京大の文字数の少ない一行論述まで幅広く掲載されています。
東大地理の形式は選択式、小中論述の極めてオーソドックスなものなので、形式が非常に独特である東大日本史、世界史と違って他の大学の過去問を解くのもめちゃくちゃいい練習になります。
筑波大学や東京都立大、京都府立大の地理の論述問題は東大より難しいですし、京大の問題は東大より少ない文字数でコンパクトにまとめる練習に使えます。
僕は時間的に余裕がなくてあまり解けていませんでしたが余裕があったり、地理で45点以上狙いたい人は過去問や模試の過去問の他に、京大や筑波大といった他の大学の過去問も解いていけばいいと思います。
何よりデータや統計が現在とは異なる15年以上前の過去問を遡るより、近年の他大の過去問を広く解く方が実践的だったりもします。
そして実際に他の大学のテーマが年度を変えて東大で出題されることもよくあります。
多分この問題集や他の大学の過去問まで解いていけば、ほとんどの論述問題のテーマや背景が既知のものになっていると思います。
★総括★
・高得点を狙うとまあまあ大変。点数もブレやすい。
・日本史や世界史と違って形式がオーソドックス。他の大学の過去問もめちゃくちゃ役立つ。
・まず論述の型を身につけ、可能な限り論述問題を解きながら使えそうなフレーズやネタをストックし続ける。
参考になれば幸いです!